FAQ
ガラス型ペロブスカイト太陽電池に関するご質問
ガラス型ペロブスカイト太陽電池とはどのようなものですか?
建物の窓や壁・バルコニーなどとして使用しながら発電できる、発電機能を持つガラス建材です。
通常のガラスと同様に建物へ組み込むことを想定しており、屋根以外の壁面や開口部を活用した再生可能エネルギー導入が可能になります。
建築意匠や建材の扱いを損なわず、建物の環境性能向上を図れる点が特長です。
ペロブスカイト太陽電池とは、インクのように塗布して作る太陽電池で、パナソニックHDではこの材料を建材用ガラス上に直接形成し、ガラスと発電機能を一体化しています。
建築基準法に準拠したガラス建材を活用することで、一般のガラス建材と同様の扱いで建物に導入できることを目指しており、高い耐久性と信頼性を確保する材料技術・ガラス封止技術を組み合わせた開発を進めています。
パナソニックHDのガラス型ペロブスカイト太陽電池の強みは?
当社のガラス型ペロブスカイト太陽電池は、建材ガラス一体型の構造を基盤に、耐久性を高める材料技術・ガラス封止技術と、独自のインクジェット印刷・レーザー加工技術を組み合わせることで、サイズや透過性及び描画の自由度と高い耐久性の両立を目指しており、建築分野における再生可能エネルギー導入の新たな選択肢として期待されています。
発電に加え、建材適応性、環境性、意匠性、防災などへの貢献が可能です。シリコン製太陽電池と比較して製造時の環境負荷が低いことも特長です。
窓・壁面など垂直面での発電のメリットは?
従来の屋根置き発電に垂直面での発電を加えることで発電量の底上げが期待できます。
更に、東西壁面では、南面設置では発電量が少ない朝夕の時間帯に発電が可能になり、効率的な発電に貢献します。
どれくらい発電しますか?
およそ30cm角のモジュールにおいて、18.1%の発電効率(第三者機関による認証値)を達成しています。
このサイズのモジュールとしては、業界トップクラスの水準です。
現在は、より大きなサイズにおいても高い発電効率を実現するための技術開発を進めています。
また、設置する方位や日照条件によって発電量は異なります。
製品は既に商品化されていますか?
2026年度からはテストマーケティング段階にあり、順次実証案件を通じて性能や運用性の検証を進めています。
本格的な商用化・量産については、今後の検証結果を踏まえて段階的に進める計画です。
ガラスのサイズ・厚み・重量はどの程度ですか?
ガラスの厚みやサイズについては、合わせガラス構成のガラス建材としての仕様になります。
施工性や建築基準への適合を踏まえ、mm単位でのカスタマイズ対応を可能な仕様設計を行っています。
26年時点での最大サイズは1.8m × 1.0m、厚みは合わせガラス全体でおよそ13mm強となります。
ガラスのサイズや厚みは今後対応範囲の拡大も検討しています。
ペロブスカイト層自体は極めて薄い層のため、重量はガラスのサイズと厚みに大きく依存します。
色や透過性、デザインは選べますか?
透過性・デザインパターンのカスタマイズが可能です。用途に応じたラインナップの整備を進めています。
色は濃淡による調整になります。
デザイン要件によっては発電量に影響が出るため、デザインと一定の発電量の両立を考慮した設計により、
一定の発電効率を維持した条件での多様なデザインパターンを提供できるよう開発を進めています。
耐久性や寿命はどの程度ですか?
建材としての耐久性及び太陽電池としての耐久性を考慮した設計・評価を進めています。
(現在、加速劣化試験等を通じて検証を継続しており、建材としてガラス建材同等、太陽電池として結晶シリコン型太陽電池同等の耐久性を目指しております。)
価格は決まっていますか?
価格はまだ決定したものはございません。
多数の仕様要素(サイズ、透過率、設置条件等)があり、設置条件や電気システム設計の条件に応じて異なるため、現時点で一律の価格提示は行っていません。
案件ごとに、一般ガラス建材や屋根置き太陽光パネルとは異なる考え方での導入価値(発電+建材+意匠)をご提案しています。
発熱・発火・感電の心配はありませんか?
建材として人が触れる場所での使用も想定し、発熱・発火・感電といったリスクについて、設計段階から十分に配慮しています。
また、ガラス構成や電気設計により、安全性を確保する方針です。
最終的な安全性の確保に向けて、製品化までに必要な実証試験を進めてまいります。
新築・既存建物のどちらにも使えますか?
新築・既存改修のいずれも対象となります。
既存建物への導入方法(ガラス交換、内窓設置など)については、建物条件に応じた検討が必要となります。
法規制や認証上の扱いはどうなりますか?
IEC等に基づく評価試験を実施し、建築基準法に準拠する製品としてご提供を予定しております。
その他、電気関連法規・施工時における法規制については、使用用途・設置場所に応じて個別に対応していきます。
発電した電気はどのように使えますか?
発電した電力は、電力系統に接続して建物内で使用する方法や、蓄電池と組み合わせて独立電源として活用する方法などを想定しています。
用途や設置条件により、適したシステム構成は異なります。
断熱性など省エネへの効果はありますか?
ガラス型ペロブスカイト太陽電池は、太陽光の一部を電気に変換することで、室内に侵入する熱エネルギーを抑える遮熱効果が期待できます。
この遮熱効果により、空調負荷を軽減し、建物全体の省エネルギー性能の向上にもつながる可能性があります。
このような特性は、特に日射量の多い地域やガラス面積の大きい建築において効果が期待できます。
また、複層ガラス(ペアガラス)仕様の開発も進めており、将来的には、断熱効果と併せた更なる省エネ改善を目指しております。
施工まで対応できますか?
グループ内の関連会社や協力施工会社と連携し施工まで一貫した対応が可能です。
施工では電気設計、建築設計などが必要となります。
どのように配線しますか?
各モジュールのガラスの小口に電気(ジャンクションボックス)が付いており、コネクタで接続し配線を行います。
配線はサッシ等の中を通す形での設計を想定しています。
補助金や助成金の対象になりますか?
適用可否や条件は制度・募集回ごとに異なるため、省庁や自治体等の最新情報をご確認ください。
掲載されている情報は2026年4月現在の開発状況に基づくものです。
本製品は現在、実証実験およびテストマーケティングの段階にあり、商用化に向けた改良を継続しています。
・掲載されている数値(発電効率、サイズ等)は、現時点での試験結果または設計目標値です。商品化の過程で予告なく変更される場合があります。
・建築基準法や各種規格(IEC等)への準拠・取得を予定していますが、最新の法規制および開発状況に基づき、案件ごとに個別対応が必要となる場合があります。